Kishima Craft Works

Kishima's projects

BOOTHでESP32-VGA基板を購入された方へ

BOOTHのお店

1. 特徴

2. 背景

もともとFamily mrubyプロジェクト 向けに設計していた基板です。Naryaと呼んでいます。 USBキーボード対応のために基板をアップデートしようと考えているため、PS/2キーボード対応の現行基板の在庫を、Family mruby用としてではなく汎用の基板として販売してみることにしました。

3. 基板の説明

基板の各ブロックの説明です。

Narya board description

スペック

# 項目 スペック
1 マイコン ESP32(ESP32-WROVER-B)
2 RAM メイン SRAM(520KB) SPI-SRAM(8MB)
3 電源 マイクロUSBより給電(1.5A以上の電源推奨)
4 外部ストレージ マイクロSD
5 映像出力 VGA(FabGLに準じて解像度が特殊なので映らないモニタもあるかもしれないです)
6 キーボード入力 PS/2キーボード
7 音声出力 モノラルAUX(ファームウェア開発中)
8 拡張端子 GROVE 3.3V-UART
9 無線通信 ESP32のスペックに準じる

ハードウェア設計情報

回路図、ガーバーデータを以下のリポジトリで公開しています。 詳細はこちらを参照ください。

Narya Board v2.0.0リリース

3Dプリンタ用基板ケースのデータも公開しています。

ピン配置

Pin assignment

v2.0 (最新)

PCBA量産版。過去にC97、TMMF2020で頒布しました。

Narya基板

Narya基板(スルーホール部品はんだ付け前)

組み立ての注意点

はんだ付けの順番は特に指定はないですが、背が低い部品からはんだ付けするのが良いと思います。

金属部分が厚い部分はしっかりと熱して接触不良を起こさないようにはんだ付けしてください。

SDカードをはんだ付けするのが一番面倒かと思うので、まずピンの位置をあわせてからはんだ付けするようにしてください。 支え用のピンは2.54の穴に合わせてください。

SDカード基板用のピンは写真のように折って使ってください

Narya基板(スルーホール部品はんだ付け後)

ケース付きの場合

ケースが付いている場合に、ケースの蓋を閉じるには接着剤を用いて下さい。

ケースの蓋を閉じた状態

参考書籍

基板の設計するなかで得た知見を同人誌にまとめました。

「ゼロから始めるmrubyデバイス作り」BOOTHの販売ページへ

4. 使い方

FabGL基板として使用する場合の注意点

ファームウェアを上書きすると、FabGLを動かすためのESP32開発基板としても用いることができます。

Narya基板を、素のFabGLと組み合わせて用いる場合、VGAのVSyncが標準のピン配置とことなる接続をしているため、注意が必要です。

VSyncのみ変更されています。ご注意ください。

Type Default Family mruby
Red1 GPIO22 GPIO22
Red0 GPIO21 GPIO21
Green1 GPIO19 GPIO19
Green0 GPIO18 GPIO18
Blue1 GPIO5 GPIO5
Blue0 GPIO4 GPIO4
HSync GPIO23 GPIO23
VSync GPIO15 GPIO27

設定例

VGAController.begin(GPIO_NUM_22, GPIO_NUM_21, GPIO_NUM_19, GPIO_NUM_18, GPIO_NUM_5, GPIO_NUM_4, GPIO_NUM_23, GPIO_NUM_27);

注意点:FabGLの最新版で一部映像出力されないサンプルがあったので、調査中です(2022/2/1)。

変更無しです。ポートが1つしかないのでマウスと同時には使えないです。

Type Default
DATA GPIO32
CLK GPIO33

変更無しです。

Type Default
Audio GPIO25

Family mruby 基板として利用する場合

こちら参照。 https://kishima.github.io/family_mruby/