コマンドリファレンス(Family mruby ver 0.6.0)
色の表現方法
各メソッドに渡す色はRGBに対応する3桁の数字の文字列で表現します。
例:
Narya::Display::draw_pixel(10,20,"300")
“300”の部分が色を表します。 Red,Green,Blueの順に値をセットします。 Family mrubyでは64色(=4の3乗)描画に対応しているので、RGBそれぞれの取りうる値の範囲は0〜3です。 例えば、”300”であれば、R=3、G=0、B=0なので、赤色を表します。 フォーマットに合わない文字列を設定した場合、ArgumentErrorが発生します。
定義済み色名
数字の代わりに以下の文字列も色として設定できます。すべて大文字で指定してください。
- “BLACK”
- “RED”
- “GREEN”
- “YELLOW”
- “BLUE”
- “MAGENTA”
- “CYAN”
- “WHITE”
Narya::Display モジュール
画面表示に関する機能を扱います。
モジュールメソッド
clear
- 引数: なし 戻値: self
画面を黒1色で塗りつぶします。
draw_pixel
- 引数: x,y,color
- x: X座標
- y: Y座標
- color: 描画色
- 戻値: self
点を描画します。
draw_line
- 引数: x1,y1,x2,y2,color1
- x1: 始点のX座標
- y1: 始点のY座標
- x2: 終点のX座標
- y2: 終点のY座標
- color1: 描画色
- 戻値: self
線を描画します。
draw_rect
- 引数: x1,y1,x2,y2,color1,color2
- x1: 始点のX座標
- y1: 始点のY座標
- x2: 終点のX座標
- y2: 終点のY座標
- color1: 枠の描画色
- color2: 塗りつぶしの描画色(省略可)
- 戻値: self
矩形を描画します。
draw_circle
- 引数: x,y,r,color1,color2
- x: X座標
- y: Y座標
- r: 半径
- color1: 描画色
- color2: 背景色(省略可)
- 戻値: self
円を描画します。
draw_text
- 引数: x,y,text,color1,color2
- x: X座標
- y: Y座標
- text: 描画文字列
- color1: 文字色
- color2: 背景色(省略可)
- 戻値: self
テキストを描画します。
draw_picture
- 引数: x,y,path
- x: 起点のX座標
- y: 起点のY座標
- path: 画像ファイルのパス
- 戻値: self
画像ファイルを読み込み、スクリーンに描画します。
width
- 引数: なし
- 戻値: Fixnum
スクリーン幅のピクセル数を返します。
height
- 引数: なし
- 戻値: Fixnum
スクリーン高さのピクセル数を返します。
double_buffered?
- 引数: なし
- 戻値: bool
ダブルバッファが有効かどうかをtrue/falseで返します。
swap
- 引数: なし
- 戻値: self
描画結果を画面に反映します。
Narya::Bitmap クラス
インスタンスメソッド
load
- 引数: path
- path: 画像ファイルのパス
- 戻値: self
画像ファイルを読み込み、内部のメモリに格納します。
draw
- 引数: x,y
- x: 起点のX座標
- y: 起点のY座標
- 戻値: self
格納されている画像データを指定の位置に描画します。
Narya::Sprite クラス
インスタンスメソッド
initialize
- 引数: bitmap
- bitmap: Narya::Bitmapクラスののインスタンス
所定のbitmapを表示画像としてもつSpriteを生成します。
move_to
- 引数: x,y
- x: X座標
- y: Y座標
- 戻値: self
指定の位置にスプライトを移動させます。
move
- 引数: x,y
- x: X座標の移動量
- y: Y座標の移動量
- 戻値: self
スプライトの現在位置から指定のピクセル数分だけシフトさせます。
Narya::Input モジュール
モジュールメソッド
available
- 引数: なし
- 戻値: bool
有効なキー入力があるかどうかをtrueまたはfalseで返します。
keydown?
- 引数: key_code
- Key_code: キーコード(Fixnum)
- 戻値: bool
有効なキー入力があるかどうかをtrueまたはfalseで返します。
例:
Narya::Input::keydown?(Narya::Key::K_a)
get_key
- 引数: なし
- 戻値: Fixnum
入力されたキーコードを返します。
paddown?
- 引数: pad_code
- pad_code: パッドコード(Fixnum)
- 戻値: bool
有効なUSBパッド入力があるかどうかをtrueまたはfalseで返します。
Narya::Storage モジュール
開発中です。
Narya::Sound モジュール
開発中です。
Narya::Font モジュール
開発中です。
Narya::Keyモジュール
キー入力を識別するためのキーコードの定義です。 こちら 参照。
Narya::Padモジュール
USBゲームパッド入力を識別するためのキーコードの定義です。 こちら 参照。
Narya::Configモジュール
モジュールメソッド
firmware_ver
- 引数: なし
- 戻値: String
Family mrubyのバージョン(文字列)を取得します。
narya_ver
- 引数: なし
- 戻値: String
mruby-esp32-naryaのバージョン(文字列)を取得します。
ESP32::Systemモジュール
モジュールメソッド
delay
- 引数: time
- time: 停止時間(msec)
- 戻値: self
処理を一定時間止めます。内部では、vTaskDelay()が実行されます。
tick_ms
- 引数: なし
- 戻値: Fixnum
起動してからの経過時間(msec)を返します。